2014年7月2日水曜日

Pete Rock とE-mu SP1200

E-mu SP1200というサンプラーをご存知だろうか? サンプラーとは音を自由に加工する機材でakaiのMPCが有名だ 。余談だがMPCは日本の企業が作った。最もよく使われたターンテーブルtechnichsのSLシリーズも日本の企業が作った。この二つのブランドいまはもうない。なんだかとても悲しい気持ちになる。

 コンパクトなサンプラーmpc500

 ヒップホップの歴史はサンプラーの歴史だ。誰がなんといおうとそれは事実だ。 そこで唐突だが、あなたはピートロックをご存知だろうか?


 90年代でもっとも成功したヒップホッププロデューサーといわれている。 この曲が有名


 ピートロックが使ったサンプラーがE-mu SP1200というサンプラーだ。 仕様は1パッド2.5秒、最大サンプリングタイムモノラル10秒,12Bit,26kHzとなっている。 1パッドに2.5秒。これはとても短い。実用に耐えるぎりぎりの時間だ。 E-mu SP1200のサンプリングレートは12Bitだが、これが重要だ。 名機といわれるMPC3000もサンプリングレートが12Bitだ。 音をサンプリングするがそれは粗く奏でられる。レコードにはノイズが乗っている。 ギターはアコースティックな楽器だが、歪みを加えることで快感が加わる。 人は叫びごえに美学を見いだすこともある。サックスはブロウする。 トランペットにはミュートをかける。 いまはPCを使った音楽制作が増えているが、PCで『歪み』の美学を表現することは難しい。少なくともNative Instruments Maschineの音は僕は好きじゃない。 歪みの美学を取り戻そう。

0 件のコメント:

コメントを投稿