2014年7月2日水曜日

Wes Montgomeryと小指

 ウェスモンゴメリーというギタリストを知っているだろうか? 



チャーリークリスチャン直系の奏法にオクターブ奏法を混ぜたスタイル。 ギターとオクターブは相性がいい。

 自分がウェスの経歴で好きなのは、27歳でいったんバンドをリタイアして地元のインディアナポリスにもどっていることだ。インディアナポリスは自分の好きな作家カート ヴォネガットの出身地でもある。  貧しいウェスは屋根裏で暮らし、小さくてもしっかりとした音を出すためにオクターブ奏法を使い始めた、という逸話が残っている。  本格的にブレイクしたのは36歳の頃。ウェスがミュージシャンとして天才なのは疑いようがないが、その才能は27歳からの屋根裏部屋の練習で生まれたのでは?と想像するとぞくぞくする。  ウェスの奏法でおもしろいことが二つある。一つはピックを使わずに親指弾きであるということ。二つ目は左手で弦を押さえるときに小指を使わないということだ。
     
 シンプルさが強い音楽を作る。同じ天才ジミヘンドリクスも左手で弦を押さえるときに小指を使わない。余分な要素を排除し、指に最大限の情報を流して演奏をしていたのだ。アドリブ演奏の秘密なのかもしれない。

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